木材価格はなぜ昨年末に乱高下したのか

30年来の低落傾向の中で起きた異変

製材前の丸太原木。国産材の需要拡大のため、農水省はさまざまな施策に取り組んでいる

1980年のピーク時から4分の1程度の水準まで下落している国産木材の価格。しかし、2013年の年末から翌2014年の年始にかけて、一時的に高騰するという異変があった。

農林水産省がまとめた製材工場の購入価格調査によると、2013年12月にはヒノキの丸太価格(直径14~22センチメートル、1立方メートル換算)が前年同月比34.7%増の2万5200円まで上昇。スギも同25.4%増の1万5300円となった。

価格が高騰したワケ

価格高騰の最大の要因は、消費増税前の駆け込みに伴う住宅用木材の需要増だ。

注文住宅は2013年9月までの成約案件であれば増税前の税率5%が適用される特別措置があった。そのため、10月以降も高水準の着工が続き、2014年の年始にかけて木材需要が拡大した。

一方、「伐採などを行う作業員の不足もあり、国産材の供給が追いつかない面もあった」(全国森林組合連合会の山田圭介販売課長)。さらに、木材供給の7割強を占めている輸入材の国内価格が円安によって上昇したこともあって、国産材の価格は一段と上昇した。

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