8月13日以降「菅下ろし」が始まるかもしれない 東京五輪後の解散・総選挙のシナリオを読む

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シナリオ通りに行かず、追い込まれる菅首相。広島では「読み飛ばし」も発覚。8月13日以降、いよいよ大ピンチになる可能性がある(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)

この2週間というもの、テレビはまるで魔法の箱である。チャンネルをひねれば目の前にドラマが広がる。しかも「13年ぶりの連覇」とか「兄妹で同日に金メダル」とか「スーパースターが予選落ち」などと、感動とサプライズが連日とどまることを知らない。いやはや、スポーツこそは究極のコンテンツなのである。

五輪の後は、政局を楽しむしかない?!

この連載は競馬をこよなく愛するエコノミスト3人による持ち回り連載です(最終ページには競馬の予想が載っています)。記事の一覧はこちら

ところが8月8日には、その東京五輪も閉会式を迎えてしまう。

コロナで外出がままならない昨今、9日からはさて何を楽しみに生きて行けばいいのだろうか?

結論から言うと「オリンピックの後は、政局をお楽しみください」ということになるのではないだろうか。まずは当面の政治日程を確認しておこうではないか。

8月 東京五輪閉会式(8日)

8月の時事世論調査(13日)
内閣府が4-6月期GDP速報値を公表(16日)
横浜市長選挙(22日)
パラリンピック開会式(24日)
自民党総裁選管理委員会が9月の総裁選日程を決定(26日)
東京都など6都府県の緊急事態宣言の期限(31日)

9月 デジタル庁が発足(1日)
パラリンピック閉会式(5日)
自民党総裁選告示(17日?)
自民党総裁選挙(29日?)
自民党総裁の任期切れ(30日)

10月 衆議院議員の任期満了(21日)

これまで市場関係者などのメインシナリオでは、9月5日にパラリンピックが閉会式を迎えたら、菅義偉首相はすぐに臨時国会を召集して冒頭解散。10月には総選挙が行われ、総裁選の日程は延期される。自民党は総選挙で議席を減らすが、それでも「民意は得た」ということになり、総裁任期は「シャンシャン」と延期される、というものであった。

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