部下をねぎらうときの鉄板フレーズ 管理職の的外れなセリフがモチベーションを奪う

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一方、男性は女性ほど記憶力がよくないので、準備期間の大変だったこと、トラブル、奮闘は忘れてしまいがち。もちろん、そのときの充実感がよみがえることもありません。となれば、頼りはデータや数字だけ。あいまいな記憶より、何度でも確認できる結果を大切にするのは、こういった理由もありそうです。

わからなくても「言っておけばいい」

こうした男女の違いについては、頭ではわかってもなかなか実感できないはず。意識を変えることは実に難しい。ですが、これらの違いについて「腑に落ちる」必要はないと、私は考えています。

いわば外国語を話すようなものですから、言葉の意味や語源、その国の文化なんて最初はわからなくてもいい。ただフレーズを丸暗記して、言えばいいのです(ひとくち英会話のようなもの)。そうやって、「よくわからないけれど、とりあえず通じた」という経験を繰り返すうちに、だんだんなじんでくるのが、異文化交流というものです。

自分と同じ人に声をかけるのは簡単。問題は、自分と違う人です。その人をいきなり理解しようとするのは大変なので、ぜひまずは「ひとくち会話」から始めてみてください!

女性の部下をいたわるときにはこれが鉄板!
「いろいろ大変だったけど、楽しかったね」
男性の部下をいたわるときにはこれが鉄板!
「○億円の契約が取れるなんて、うちの部署で初めてだよ」
五百田 達成 作家、心理カウンセラー

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いおた たつなり / Tatsunari Iota

米国CCE,Inc.認定 GCDFキャリアカウンセラー、株式会社 五百田達成事務所代表。35万部を突破した察しない男 説明しない女シリーズ、『不機嫌な長男・長女 無責任な末っ子たち』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など著書多数。東京大学教養学部卒業後、角川書店、博報堂、博報堂生活総合研究所を経て独立。「コミュニケーション心理」「職場の人間関係」を主なテーマに執筆や講演を行う。

 

 

 

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