足湯付き新幹線「とれいゆ」はココがスゴい "ジョイフルトレイン"はここまで進化した
旅先だけでなく、移動中も温泉気分を楽しみたい。そんな欲張りな願いをかなえてくれる新幹線が7月19日、福島―新庄間で運行を開始した。JR東日本の「とれいゆ つばさ」である。
車中を楽しむという発想で作られた“ジョイフルトレイン”は、国鉄時代からいくつも製造されていた。現在でも、JR東日本の「リゾートしらかみ」やJR九州の一連の観光列車などが人気を博している。ただ、これらはいずれも在来線だ。
新幹線では、JR西日本が山陽新幹線500系の1号車に子ども向け運転台や「プラレール」のジオラマを設置した例がある。だが、1編成(6両)を本格的に改造した例は、新幹線ではとれいゆが初めてとなる。
列車内の足湯は日本初
とれいゆは、それまで秋田新幹線「こまち」として使われていた車両を5億円かけて改造した。その最大の特徴は、車内で足湯が楽しめることにある。駅構内に足湯が設置されている例はあるが、列車内の足湯となると在来線を含めても初めてだ。
1両の中に縦2.4メートル、横50センチメートルの足湯設備が2つ配置されており、一度に8人が同時に足湯を楽しむことができる。1人15分という時間制限があるので、1時間当たり32人が利用できるということになる。
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