米タイム・ワーナー、21世紀フォックス買収提案を拒否

800億ドルの買収劇は幻に

 7月16日、タイム・ワーナーが、21世紀フォックスの買収提案を拒否していたことがわかった。写真はニューヨークのタイム・ワーナービル。2013年12月撮影(2014年 ロイター/Eric Thayer)

[ニューヨーク 16日 ロイター] - メディア王ルパート・マードック氏が率いる21世紀フォックス<FOXA.O> は16日、タイム・ワーナー<TWX.N>に対し買収を提案したが、拒否されたことを明らかにした。

関係筋がロイターに明らかにしたところによると、買収案は約800億ドル(1株当たり85ドル)規模で、株式と現金が6対4の割合。

21世紀フォックスは6月に正式な買収案を提示したが、現在は協議は行われていないとしている。

事情に詳しい筋によると、タイム・ワーナー取締役会はフォックスの提示額が低過ぎると主張。買収に使われる21世紀フォックス株は業界内で最も株価収益率(PER)が高くなっているため、間もなく下落して買収額が目減りする可能性があると見ている。

提示された株式に議決権が付いていないことも懸念に拍車を掛けており、取締役会はマードック一族に権力が集中し過ぎると懸念している。関係筋の1人は「ルパート・マードック氏は息子たちに後を継がせる意向を明確にしており、これはタイム・ワーナーの株主にとって真のリスクだ」と話した。

だが関係筋の1人は、マードック氏は買収合意に強い意欲を持っており、簡単には断念しないだろうと語った。タイム・ワーナー株は今後も買収の標的になるという投資家の見方を反映し、終値で17.1%高の83.13ドルと高騰した。21世紀フォックス株の終値は6.2%安の33ドル。

複数の関係筋によると、21世紀フォックスは買収が実現した場合、統合後の年間売上高が600億ドルとなり、経費節減効果は10億ドルに上ると試算している。

複数の筋によると、21世紀フォックスは敵対的買収を仕掛けたり、買収額を引き上げる意向はない。

また21世紀フォックスは買収案の一環として、競争当局の懸念に対応するため、傘下のCNNを売却する意向を示したという。

*内容を追加しました。

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