なぜ『フォーブス ジャパン』を創刊するのか

元外資金融マンの編集長の挑戦

 メディア業界に、外資系金融機関の前社長が挑む――。6月25日に創刊した『フォーブス ジャパン』の編集長を務めるのは、米資産運用大手ピムコの日本法人であるピムコジャパンの前社長、高野真氏。27年間、金融畑を歩み、「金融業界では知らない人はいない」と言われた高野氏が、なぜ今、新たに経済誌を出版するのか。メディアにどのような可能性を見いだしているのか。そして今後、経済誌を通して、どんなメッセージを発信していくのかについて聞いた。
 創刊号は、米『フォーブス』の象徴でもある「ビリオネアランキング」を特集し、カバーには元ソニーの出井伸之氏、ヴェルトの野々上仁社長が登場する。

メディアには大きな「可能性」がある

――なぜ、金融畑から編集長に就任し、厳しいと言われている雑誌業界で新たなスタートをきられるのですか。

私はこれまで27年間、金融のキャリアを歩んできました。大和証券でアナリスト・ストラテジストを10年、ゴールドマン・サックスではアセットマネジメントビジネスの法人部長として4年半、ピムコジャパンでは社長を13年近く務めました。これは外資、国内問わず、“雇われ社長”としては長い社長のうちの一人だと思いますが、ピムコジャパンは私が入ったときの資産5000億円が今では9兆円と、大きな成功を収めることができました。おかげさまでピムコ本社からもっと長く勤めてほしいとも言われました(笑)が、新創刊した『フォーブス ジャパン』の編集長になりました。

「なぜ今、編集未経験で雑誌をやるのか」というのは、よく聞かれます。確かに、雑誌業界は非常に厳しく、メディア業界も厳しい。そして、業界全体を見れば、これからも厳しくなるだろうと思います。

ただ、金融畑を長く歩んできた私からすると、メディアの大きな変革の中で大きな「可能性」を感じています。

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