ミクシィ朝倉氏、「龍馬的な遊撃軍」を目指す

今の関心は「ハードウェア」と「組織マネジメント」

後半戦です!
「プロフェッショナル対談」は、経営共創基盤のマネージングディレクター・パートナーである塩野誠氏が、次の時代を切り開くリーダーと対談し、キャリアについてのホンネを引き出すコーナーです。第1回のゲストはミクシィ社長を退いたばかりの朝倉祐介氏。今回は後編です(前編はこちら)。

興味がある分野は二つ

塩野 朝倉さんは、ミクシィの社長を退任なさって、これから何をするかは未定とのことですが、現在興味のあることが二つあるとか。

朝倉 そのうちの一つは、新しいビジネスをつくることに関係することですが、ハードとかデバイスに関する新しい動きが出てきているということです。

塩野 なるほど。ハードウェアですか。

朝倉 いままではあまりピンと来なかったんですけど、最近いろいろなスタートアップを見ていて、これはすごいなと思うようになってきました。

ここ10年くらいのアントレプレナーシップは、インターネットで何ができるかとか、SNSの可能性とか、スマートフォンのアプリで何を提供するかというような、ある種の枠の中だけで語られることが多かった。でもノートパソコンやスマートフォンというデバイスで提供できることには限界がある。それがモノを自由につくれるとなった瞬間、一気にソリューションスペースが広がるわけですよね。

たとえば目が不自由な方は、そもそもノートパソコンやスマホが使えない。でもハード自体を再発明できるようになれば、目の不自由な人でも使えるデバイスがつくれて、視覚を得るのに近い体験を提供することができるかもしれない。それはやっぱりスマホの中ではできなかったことだと思うんですよ。

ハードウェアでもリーン・スタートアップが可能に

朝倉 昔、誰かが「サービスにこだわると、結局ハードに行き着く」みたいなことを言っていましたが、最近それが実感を持ってわかる気がする。本当にお客さんの課題解決につながるものをつくろうとすると、ハードに行き着くのではないか。またそれを可能にする環境が整ってきている。

スタートアップの事業開発手法として「リーン・スタートアップ」の考え方が重要視されていますよね。つまり顧客を発見して最適な製品サービスをつくり、コストをあまりかけずに無駄のない起業をするべきだと。「リーン・スタートアップ」自体は非常に洗練された考え方ですが、その実例がスマホのアプリを作ることだったりするわけです。「このアプリはこういう課題解決に役立つはずだ」という仮説を立てて、その課題があるのかどうかを検証していく。けれども、そもそも検証しなければ存在するかどうかわからないような課題なんて、解決する必要があるのかと思うんですよ。

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ビームスの流儀

1976年に創業し、90年代の渋カジブームを牽引したビームスが今も元気だ。創業以来赤字知らず。40年、最先端を走り続けられる秘密は何か。設楽洋社長への独占インタビューを掲載。