俺は吹き替えをしていただけ
――ジャッキーの最新作となる『ポリス・ストーリー/レジェンド』は、父親としての思いが前面に出た内容となりましたが、石丸さんはどう感じましたか?
あちらも老けてきて、だいぶ俺に近づいてきたね(笑)。そういう点ではやりやすかったよね。
――『ドランク・モンキー 酔拳』のテレビ初放送が1981年ですから、石丸さんがジャッキーの声をあててから10年、20年、30年……。
数えないでよ、やんなっちゃうからさ(笑)。だいたい最初から制作サイドもジャッキーが売れるとは思っていなかったんだから。だから俺が選ばれたんだよ。それがまさかこんなに何本もヒットを飛ばしてさ。アクションスターになるなんて思ってもみなかったよ。
――ジャッキーの吹き替えといえば、石丸さん以外には考えられないというファンも多いですが。
自分ではよくわからないね。そういうことを言われると、とにかく恥ずかしくてしょうがない。たかが俺は吹き替えをしているだけだからね。
――たかがって(笑)。
いやいや、たかがですよ。俺がやってるのに比べたら、作るほうは大変なんだから。そりゃたかがだよ。日にちだってそう。映画なんて、何日かかって撮影していると思う? 俺たちなんて1日か2日で終わっちゃうんだから。そりゃ向こうの作品を馬鹿にしているよ。
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