外国人投資家は、本当に日本株を買うのか ぐっちーさんが読む、ちょっと先のマーケット

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ラグビーW杯(2015年英国開催)のジェバンス組織委員長(左から2番目)らの表敬を受ける安倍首相。森元首相の前ではおとなしい表情だ。ラグビーボールが転がるように、日本経済がどこに向かうかわからないような、ヘンな舵取りは避けて欲しい(ロイター/アフロ)

まずは、株式市場をおさらいしておきましょう。

アメリカでは再びダウの史上最高値更新が目前となっており、株式に議決権をつけないなどの、株式の発行形態などに問題がある一部のナスダック銘柄以外の企業の株式は、おおむね堅調です。

一方の日本。「安倍首相は、官邸の執務室にある株式ボードをチェックしている」といった情報が飛び交うくらい、首相は株式が上がっていれば日本経済は順調なのだ、と信じていると言う説があります。本当だとすると、ちょっと恐ろしいものがありますね。

最近は、成長戦略など、アベノミクスへの期待で再び株価が上がりはじめた、とも見られているようですが、3月期決算で史上最高益を多数の会社がたたき出している割には、実は薄商いが続いており、実際の買い手が積極的に参加している市場には、どうみても見えません。

直近の東証1部の売買代金と、日経平均株価(終値)をちょっと並べてみましょう。

5月23日 1兆8527億円   1万4462円17銭

5月26日 1兆5308億円   1万4602円52銭

5月27日 1兆7027億円   1万4636円52銭

5月28日 1兆7898億円   1万4670円95銭

5月29日 1兆6273億円   1万4681円72銭

こんな感じで推移しているわけで、とても最高益更新が相次ぐ企業が多い市場には見えませんね。出来高がとにかくショボいし、某新聞は28日の時点で「5日連騰」などとコメントしていました。この間の上昇幅は200円程度ですよね。値幅では、さほどのものではないですよねえ(笑)。

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