まずは、株式市場をおさらいしておきましょう。
アメリカでは再びダウの史上最高値更新が目前となっており、株式に議決権をつけないなどの、株式の発行形態などに問題がある一部のナスダック銘柄以外の企業の株式は、おおむね堅調です。
一方の日本。「安倍首相は、官邸の執務室にある株式ボードをチェックしている」といった情報が飛び交うくらい、首相は株式が上がっていれば日本経済は順調なのだ、と信じていると言う説があります。本当だとすると、ちょっと恐ろしいものがありますね。
最近は、成長戦略など、アベノミクスへの期待で再び株価が上がりはじめた、とも見られているようですが、3月期決算で史上最高益を多数の会社がたたき出している割には、実は薄商いが続いており、実際の買い手が積極的に参加している市場には、どうみても見えません。
直近の東証1部の売買代金と、日経平均株価(終値)をちょっと並べてみましょう。
5月23日 1兆8527億円 1万4462円17銭
5月26日 1兆5308億円 1万4602円52銭
5月27日 1兆7027億円 1万4636円52銭
5月28日 1兆7898億円 1万4670円95銭
5月29日 1兆6273億円 1万4681円72銭
こんな感じで推移しているわけで、とても最高益更新が相次ぐ企業が多い市場には見えませんね。出来高がとにかくショボいし、某新聞は28日の時点で「5日連騰」などとコメントしていました。この間の上昇幅は200円程度ですよね。値幅では、さほどのものではないですよねえ(笑)。
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