この先「どこでも稼げるプロ人材」5つの共通点 「新たな安定を手に入れる人」の条件は?

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3つ目の条件は、プロは「相対」ではなく、「絶対」で勝負するということだ。

プロにとって「上司」は「自分自身」だ

【3】「相対」ではなく、「絶対」で勝負する

分野は何であれ、最も価値の高いプロフェッショナルとは、唯一無二の「絶対価値」を生み出すことができる人材である。「代替性のない」人材こそが、「究極のプロフェッショナル」と言える。

他者との相対比較の中で己を磨くのではなく、「自分にしかできない何か」を追求し、比較対象のない絶対的な存在を目指す。

そのためには、自分の強み・弱み、長所・欠点を冷静に分析し、何を磨くのか、何を伸ばすのかを戦略的に見極めることが不可欠である。「己を知る」ことこそが、プロフェッショナルへの第一歩である。

【4】「他律」ではなく、「自律」で判断し、行動する

プロフェッショナルに「上司」は必要ない。「上司」がいるとすれば、それは自分自身である。

プロフェッショナルで構成されるチームや組織は、「共通のゴール」や「大きな方針」「最低限のルール」しか設定しない。過剰なルールや縛りなどの管理強化が、プロフェッショナルの創造性ややる気を毀損することを知っているからである。

プロフェッショナルは「他者の命令や指図」で動くのではなく、あくまでも「自分自身の主体性」で判断し、行動する。あくまでも「自主管理」が基本である。

【5】「アンコントローラブル」は捨て、「コントローラブル」に集中する

プロフェッショナルにとって悲観的な状況とは、コントロール可能な選択肢がひとつもない状況のことである。

「自分でコントロール可能な変数」(controllable)が存在する限りは、けっして諦めず、常に楽観的に物事を考える。自分がコントロールできるものは何かを探し出し、そこに集中し、突破口を見出そうとする。「コントロールできないもの」(uncontrollable)に固執したり、嘆いたりはしない

真のプロフェッショナルは、「一瞬で大きく流れを変える」ことができる。それは何がコントローラブルで、何がアンコントローラブルなのかを見抜き、コントロール可能なものに集中し、専念するからである。

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