保育所は、なぜ需要があるのに増えないのか?

経営してみてわかった、待機児童が減らないワケ

アベノミクスでも注目を浴びる、「女性の活用」。一見、聞こえのいいこの言葉、実は大きな問題をはらんでいるという。本連載では、そんな「男と女」にかかわるさまざまな問題を、異色の男性ジェンダー論研究者が鋭く斬る。
東大駒場キャンパス内の保育所。渋谷から徒歩圏内(地図)で、この規模の保育所を経営するのは至難の業だ。

まもなく4月。育児休業が明けて、保育所通いがスタート!という共働きの方や、望んでいた保育所には入れず、「どないせぇちゅうねん……」という方もいらっしゃるかもしれません。

以前も触れましたが、女性が出産しても仕事を続けることができれば、世帯収入は大幅に増え、結果としてそれは、男性にかかる経済的負担を軽減することにもつながります。

しかし、育児休業が終わったあとに、子どもの預け先が見つからないようでは、共働きは不可能です。「女性の活用を!」と言いながら、保育所は足りない。なぜなのでしょう?

私は今、大学にある保育所の運営にかかわっています(無給ですが)。その保育所には2人の子どもを連れて利用者として10年間通い、なおかつ卒園後を含めて、保育所を経営する側からも10年以上かかわってきました。ですので、利用者+経営者の立場から、大都市圏の待機児童問題について考えてみようと思います。

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