世界最大・最強のアメリカ市場を見逃すな

マネックス証券・山岸大統氏に聞く(上)

 東京株式市場は、2014年に入ってから、一時の勢いがない。年初から下落で始まった後、2月に暴落。その後は急反発と下落を繰り返している。日本株は昨年大きく上昇しただけに、今後もしばらく不安定な動きが続くかもしれない。
もちろん日本株は今後も魅力的な投資対象だが、視野をもう少し広げてみたい。「世界の株式投資家の目はアメリカに集まるのです」とマネックス証券 アクティブ・トレーダー部の山岸大統氏が言うとおり、基本的に世界の投資マネーは、アメリカ市場を中心にして動く。投資をするなら、米国株を投資対象にしないのは、「ゲームに参加していない」行為であり、もったいない話とさえいえる。米国株について、今回から2回にわたって、山岸氏に詳しく聞いた。
株式公開時(2012年5月、写真)はいろいろと言われたフェイスブック。同社の株価は、今や70ドル前後。時価総額の大きい企業が、驚くほど早いスピードで成長するのが米国市場の魅力の一つだ(ロイター/アフロ)

世界1位と2位の市場は、アメリカにある

――アメリカを含め、世界の株式市場が不安定です。

2014年1月29日、FRB(米連邦準備制度理事会)は、13年12月に続き、QE3(量的緩和第3弾)の規模を縮小することを決めました。発表と同時に、米国市場はもとより、日本、とくに新興国市場の株価が大きく下落したのです。QE1~QE3の金融緩和により大量に供給されてきたドルが金融市場から減っていく見通しとなったことによって、新興国への投資が減るという観測から、そのような流れが生まれました。

いまでも、新興国不安は継続し、株価も戻ってはいない状況です。しかし、発生源であるアメリカ市場はどうでしょうか。株価の下落は一時的なものにとどまり、すぐに元の価格水準に戻っているのです。これには、アメリカ経済の力強い回復が背景にあると言えるでしょう。

昨年、大阪証券取引所を統合した東京証券取引所は、時価総額で世界第3位の規模になったと言われますが、それでもアメリカの新興企業向けの市場であるNASDAQよりも時価総額は小さいのです。

世界最大の株式市場であるニューヨーク証券取引所の時価総額は東証の4倍強もあり、アメリカにあるこの2市場(以下、ニューヨーク市場)だけで、世界の時価総額の約37%を占めているのです。株式投資をする上で、このスケールの大きさを、無視することはできません。

次ページアメリカなくして日本株もない。それなら米国株も
関連記事
Topic Board トピックボード
人気連載
Trend Library トレンドライブラリー
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

Access Ranking
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • いいね!

※過去48時間以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※週間いいね数のランキングです。

トレンドウォッチ
行き詰まる東電支援<br>原発最後の選択

賠償費用も廃炉費用も想定から大きく上振れし、東電支援スキームは破綻の瀬戸際。東電の発電所を売却し、その代金を賠償や廃炉費用に充て、東電を送配電会社に再編する構想が浮上。