マクドナルド、原田体制の完全なる終焉

名実ともにカサノバ氏が1トップに

原田氏(左)は代表権のない会長に、カサノバ氏がHDの社長兼CEOに就任する(写真は2013年8月、事業会社の社長交代会見時。撮影:梅谷秀司)

日本マクドナルドホールディングス(以下、HD)は2月19日、サラ・カサノバ氏が社長兼CEO(最高経営責任者)に就任する人事を発表した。原田泳幸氏はHDと日本マクドナルド(以下、事業会社)の会長にとどまるが、代表権は返上する。一方で、カサノバ氏はHDと事業会社の社長兼CEOに就任し、経営の前面に立つ。

今回の人事発表に際し、原田氏は「私は取締役会の議長を務め、会の運営及びコーポレートガバナンスにそのリーダーシップを発揮します」「今後の持株会社と事業会社の成長はサラ・カサノバの強力なリーダーシップにより、推進されます」とコメントしている。

同時に発表された役員人事では、事業会社の取締役にロシアやカナダ、日本で財務戦略を担当したアンドリュー・ブラフ氏を据えた。東南アジアを除けば、カサノバ氏と同じ国々を渡り歩いた人物だ。また、事業会社にはシンガポールのアジア統括会社から来ている幹部社員も経営陣にとどまる見通しだ。今まで原田氏の存在に隠れて表立って見えなかった米国本社のコントロールが一層強まった感もある。

「原田マジック」の強さの源泉

原田氏は以前、事業会社の社長を退いたことについて、「業績不振だから辞めたのではない」と答えていた。ただ、HDの業績は2011年度をピークに2期連続で減収減益となっており、昨年8月には年度の途中にもかかわらず、事業会社の社長兼CEOをカサノバ氏に譲った。

マクドナルドにおける原田氏の歩みは輝かしいものだった。2004年にHDのCEOに就任してからの7年間で、直営店とフランチャイジー(FC)を合わせた全店売上高は1300億円増え、外食業界では断トツとなる5000億円の大台を突破。2006年度からは6期連続の営業増益を続け、その手法は「原田マジック」と賞賛された。

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