「エリート美女のすべて、なんて言っているけれど本当に美人で高キャリアなの? 匿名だからわからない。偽装ではないのか」
という問い合わせがあったわけではないが、そろそろ本連載のレベル感を示しておきたい。弁護士の山口真由さん(31)に登場してもらうことにした。容姿は写真を見ていただくとして、そのキャリアは次のとおり。
筑波大学付属高校を卒業して、東京大学に入学。在学中3年生時に司法試験合格。4年生時に国家公務員第1種試験合格。2006年に東京大学法学部を首席で卒業後、財務省に入省。現在は大手弁護士事務所にて企業法務に従事している。
山口さん、天才なのだろうか。今年1月に発売した著書『天才とは努力を続けられる人のことであり、それには方法論がある』(扶桑社)を読むと、山口さんは天才型ではなく秀才型であり、努力のやり方と量で栄冠を勝ち得てきたことがわかる。少しだけ親しみが湧く。
東洋経済新報社の応接室で待っていると、山口さんが鮮やかなワンピース姿で登場。僕は緊張ぎみにあいさつを交わした。いかにも切れ者という印象は受けない。気楽なおしゃべりができそうだ。
東大首席→財務省→弁護士 エリート美女の人生
――司法試験の直前は睡眠時間3時間で勉強を続け、『蛍の光』の歌声が幻聴で聞こえてきたというエピソードに笑いました。勉強しすぎで命の終わりを迎えそうになったのでしょうか。
私の本を丁寧に読んでいただきありがとうございます。うれしいです。こうして話せばすぐにわかると思いますが、私はそれほど頭の回転が速くないし、発想力に富んでいるわけでもありません。努力の仕方が得意なだけです。
――何について努力するかを決め、基本書を1冊に絞り込み、反復・継続をする。すごくシンプルな方法論を貫かれているみたいですね。「何について努力するか」のところから教えてください。
勉強は努力が報われやすいと思うのです。ちょっと頑張るだけで、生活の糧を得やすいですよね。
スポーツはどうでしょうか。幼なじみのひとりに水泳がすごく得意で、全国大会の常連だった人がいます。髪の色が塩素で抜けてしまうぐらい練習をして、高校には推薦で入っていました。でも、その後は水泳のコーチなどで生計を立てているという話は聞きません。今、ソチオリンピックに出ている選手も、スポーツで食べていける人はわずかでしょう。
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