薄毛なのに堂々とできる人の「髪型」を作るコツ 同じ悩みを持つ美容師が伝授、セットの基本

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髪の毛はその人の印象を大きく左右する。これは紛れもない事実だろう。だから、薄毛の人は初対面で「この人は薄毛」という印象を持たれてしまう。そうならないために、まずは、自分の特徴から「薄毛」を除外させる印象づくりをすること。

具体的に言うと、顔回りに「薄毛」以外の情報を増やしていくのだ。特徴のあるメガネをかけるのでもいい、日頃ネクタイをする仕事であれば、地味で無難なネクタイをせず少し派手かな、と躊躇するくらいのネクタイを選ぶ。許されるのであれば、蝶ネクタイをマイスタイルとしてしまうのもいいだろう。

そうすることで、「あの緑のメガネの人」とか「いつも蝶ネクタイのあの課長」と、思い出されるときの特徴が「薄毛」以外のこととなる。目標としては、薄毛という特徴を印象の4番目以降に位置づけることだ。

頭部全体の色調を整える

また、薄毛の人は部分的(おでこや頭頂部など)に薄くなっていることが多い。こういった、どこかしら一部分が薄い人がやりがちなのが、髪が薄くない部分はしっかり残すヘアスタイルだ。

これはNGだ。なぜなら、髪が薄い部分とそうでない部分のコントラストがはっきりしてしまうため、余計に薄いところが際立ち、印象づけることになる。こういった方にお勧めしているのは、「自分が許容できる範囲で、髪がしっかり残っている部分もすきバサミですいて地肌感を出す」こと。こうすることで、頭部全体の色調が整い、部分的に「薄い!」という印象をぐっと弱くすることができる。

「それが薄毛対策なのか? 根本的な対策になっていないじゃないか」とお叱りの声が聞こえてきそうではあるが、試してみていただきたい。初対面の相手に対して間違いなく効果がある。

現在、私のサロンでは、さまざまな薄毛タイプの方に向けた対処法やティップスなど、すぐに役立てていただける情報を発信している。最もアクセスが多いのがいわゆる「M字」と呼ばれる、おでこの左右(そり込みの部分)がどんどん後退していくタイプの方に向けた記事だ。

ここではこの「M字」タイプの方に向けた、自分でできるカットとスタイリングの極意を伝授したい。

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