韓国で続く「協同組合」設立ブーム

1年で3000以上、フランチャイズよりずっとラク

企画財政省が主催した「第1回協同組合の日」の祝賀行事(2013年7月)。韓国風かき氷をつくって、大臣自らふるまった

ソウルの学生街・新村(シンチョン)。ここに、12種類のクリームを用意して開店した「ワッフル大学」。同店がオープンしたのは2008年。学生街の裏通りに現れた、名前もない普通の屋台だった。ワッフルに独自のクリームの味と価格の安さが評判となり、すぐに常連客も生まれるほどの人気となった。

さらに口コミで人気が広がり、お客もさらに増えた。近所の大学に通う大学生は、「毎日列に並んで出席しているかチェックされそうだ」という話が広がり、そのため「大学」という別名を着けた。新村地区にある延世大学、西江大学、梨花女子大学とともに「4番目の大学」と言われることもある。店の主人は、そのまま「ワッフル大学」を屋号にした。

最近、この「ワッフル大学」があちこちで目に付くようになったため、「フランチャイズではないか」との誤解している人が増えた。だが、支店ではない。また、名前を盗んで誰かが「ワッフル大学」と名づけて出店したのでもない。実は、このワッフル大学は協同組合なのだ。13年3月、ソウル市から協同組合として認可を受けた。

人気のワッフル店も協同組合

ワッフル大学を運営するのは、ソン・ジョンヒさん(53)だ。ワッフル大学が話題になると、「運営ノウハウを教えてほしい」とソンさんの元を多くの人が訪ねてきた。そのうちの何人かに出店ノウハウを教えて出店を手助けしているうちに、ワッフル大学が増えていった。協同組合として認可されてからは店舗数も急激に増えた。現在、ソウル市内には30を超えるワッフル大学が開店中だ。

ワッフル大学協同組合員になれば、ソンさんが開発して特許を得た12種類のクリームとワッフルミックスの製造方法を学び商売ができる。フランチャイズではないため、当然、加盟費とロイヤルティはない。製造の秘訣と技術を提供し、代価は受け取らない。ワッフルをつくることができる機械のおカネと材料費だけを出せばよい。

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