マクラーレンに乗ってみた!! 市販モデルに詰まった、F1仕込みのレーシング魂

拡大
縮小

12月上旬、そんなスーパーカーの一つである12Cスパイダーに試乗する機会を得た。

画像を拡大
上下に開閉するドア

記者はかつて某自動車関係会社に勤め、小型車から高級車、スポーツカーなど、さまざまな車種に乗ったことがある。モータージャーナリストのように、乗り味を細かく文章で表現はできないが、一般の方よりも車のことはちょっとだけ詳しい。

12Cスパイダーはスポーツカー好きには、本当にたまらないクルマだ。エンジンを車体中央に配置するミッドシップレイアウトを採用し、ドアはガルウイングのように上下方向に開閉する。流線型で「うねり」を最大限に生かしたボディデザインは、文句なしにカッコいい。

オートマ仕様だが、自分で変速可能

試乗車のボディカラーは赤だった。エンジンをかけた瞬間、響き渡ったのはすさまじい爆音だ。おそるおそる12Cスパイダーで公道に出た。

画像を拡大
12Cスパイダーのインパネ

12Cスパイダーの乗り心地は相当スポーティで、ハンドルの遊びも少ないが重くはない。右ハンドルかつアクセルとブレーキの2ペダルで運転できるオートマチック仕様のため、普通の感覚で運転できる。

実は最新のフェラーリも同じだが、クラッチを踏んでギアを選ぶマニュアルトランスミッション(MT)車のように臨機応変にギアを選びたければ、ハンドル周りにある「+(ギアを一段上げる)」「-(ギアを一段下げる)」がそれぞれ刻まれた2本のパドルシフトをクイクイ引くだけでいい。ギアは7速。これもF1カーさながらだ。

スピードの出しすぎには気をつけなければならない、と感じた。何しろエンジンの最高出力は前述したように625馬力。ほんの10年ぐらい前まで日本車には最高出力にメーカーの自主規制があり、それは280馬力だった。280馬力でも、普通のクルマからすればとんでもないパワーなのだが、625馬力というのはその2.2倍にも当たる。

次ページボディはカーボン製
関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT