ウィンドウズに引導、アップルが無料攻撃 OSのアップグレードをタダにしてしまった
まずは9月に新しいアイフォーンを投入し、10月にアイパッドをはじめとするほかの新製品を発表する──。昨年と同様、アップルは2段階で重要製品を刷新した。
10月22日の発表会は、アイパッドの新製品ばかりに注目が集まったが、この日はほかにも重要な発表があった。中でも、マックOSの最新バージョンへのアップグレードを無料化し、ワープロや表計算など六つのアプリケーションソフトを無料化したのは衝撃的だ。199ドルの「ウィンドウズ8プロ」のパッケージ画像をスクリーンに映し出し、クレイグ・フェデリギ上級副社長は「パソコンのアップデートに何百ドルもかける時代は終わった」と宣言した。
現時点でマイクロソフトが同じこと、つまりウィンドウズと「オフィス」を無料化すれば、収益源が壊滅してしまう。マイクロソフトは自社設計のタブレット「サーフェス」などにより、アップル同様の「デバイス&サービスカンパニー」への脱皮を目標に掲げるが、現状の収益源はソフト。つまり、アップルはマイクロソフトが築いたビジネスモデルに死刑宣告をしたようなものだ。