「ちょっと体調が悪くて……」「なんか最近体が……」こんな悩みを抱えているビジネスマン は多いはずだ。だが忙しい企業戦士のみなさんのこと、気軽に休暇を取得して病院で一日じっくり検査、というわけにはいかないだろう。たいてい、「寝れば治 る」でほっておいてしまう人が多い。
だが、ちょっと待ってほしい、その病気になる直前の”病気もどき”こそ体のSOS信号なのだ。この連載では看過することのできない”病気もどき”について医療ジャーナリストの安達純子氏が解説する。
ビタミンB1不足
異常気象といわれる酷暑を乗り切り、10月には仕事の下半期に突入。体にムチ打ち、朝からのお疲れモードを吹き飛ばすために、ドリンク剤やサプリメントをゴクリ。それでも元気は出ないという人はいるだろう。集中力は散漫で、うっかりミスも起こしがち。「サプリが効かない体」??一体どうなっているの?
体内の栄養バランスに詳しい専門家で、東海大学医学部付属東京病院健診センター長の西﨑泰弘副院長が警鐘を鳴らす。
「20~30代の若い男性の場合、外食中心だと炭水化物や脂肪が多くなり、必要な栄養素が不足しがちです。また若い女性では、ダイエットによる栄養素不足の人も目立ちます。私たちの体は、タンパク質、脂肪、炭水化物といった3大栄養素だけでなく、ミネラルやビタミン類、食物線維も摂取しなければなりません。偏った食生活を補うために、サプリメントを活用するにしても、不足分がきちんと補えなければ、結果的に健康には結び付かないのです。特に若い人たちに注意してほしいのはビタミンB1不足。集中力の低下だけでなく、さまざまな症状も引き起こすため注意が必要です」
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