親子も知らない!就活・新常識

今始めなきゃ! 就活

就活の構図が、明らかに変わり始めている。

今年6月、都内のある私立大学で行われた3年生(2015年卒)向け第1回の就職ガイダンス。例年2000人ほどの参加者がいるが、今年は1450人程度と、3割も減ってしまった。

リーマンショック以後、就職難といわれ続けた新卒採用市場。2~3年前の就活生は強烈な危機意識の下、がむしゃらに活動していた。だがここへきて、学生たちの緊張感が急速に緩み始めている。

楽観ムードが漂う背景には、アベノミクスで景気に浮揚感が出てきたことがあるだろう。加えて、20年には東京にオリンピックがやってくる。雇用環境の好転を期待する世の中の雰囲気は、学生にも伝わっている。

冒頭の例のように、就活への第一歩となる3年生向け就職ガイダンスの参加率は、多くの大学で下がりつつある。企業にエントリーシートを提出する数、OB・OG訪問に行った人の割合も漸減している。就活生の活動量が減り、省エネ化が進んでいるのだ。

先輩たちの「意外とうまくいった」という就活体験談も、3年生の弛緩を助長している。

経団連による倫理憲章の見直しによって、13年卒からの就活期間は大幅に短縮された。企業による採用関連情報の広報解禁時期が、3年生の10月から12月へ2カ月後ろ倒しになり、選考開始までの期間は6カ月から4カ月へ大幅に短くなった。

超短期戦になることで内定率が低下するのではないかと、大学も学生も当初、戦々恐々としていた。「1限目に就活関連の行事を入れても、朝が苦手な学生たちがどっと押し寄せて驚いた」(ある私大の就職担当者)。が、ふたを開けてみれば、下がり続けていた大卒者の就職率は11年卒で底を打ち、むしろ改善に向かった。

13年卒の就職率は93.9%と、リーマンショック以前の水準に近づきつつある。

「ガツガツ準備しなくても大丈夫だからさ」。短期スケジュールも15年卒で3年目。学生側のノウハウも蓄積され、後輩にしっかりと引き継がれている。15年卒の学生たちにとって、今、特に悲観する要素は見当たらないように見える。

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