ベンチャー“ブーム”で終わらせたくない
伊佐山元(以下、伊佐山):今、日本のベンチャーシーンは大きく動いています。
現在、政府はベンチャーキャピタルに企業が出資した場合、法人税を減税する優遇措置の方針を決めるなど、「ベンチャー投資の促進」の動きが活性化している。また、ここにきて、ベンチャー市場の動きも、政府がファンドを立ち上げるなど“おカネ”は増えており、ベンチャー企業の資金調達も増加傾向にある。
さらに、若手起業家も数多く生まれています。特に、シリコンバレーの有力スタートアップ・インキュベーターである「Yコンビネーター」や「500スタートアップス」から日本人起業家の卒業生も出ているなど、10年前には考えられない動きもある。また、起業に成功した人たちが、エンジェル投資家になり、2週目を歩み始めています。すべてが「そろっている」と言っても過言ではない。
松本真尚(以下、松本):この盛り上がりを“ブーム”として終わらせないようにしたい。国が制度を作るだけ、若者にアントレプレナーシップ教育を行うだけでは一過性の“ブーム”で終わってしまう。“ブーム”で終わらず、「カルチャー」として定着させること――。「シリコンバレーと日本をつなぐ」「
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