ところが、むし歯有病率は、地域差が大きいことが知られています。都道府県別の3歳児むし歯有病率の推移をみると、いずれの都道府県でも急速に改善しているものの、その水準は地域によって異なります。
むし歯有病率が低い都道府県と高い都道府県の顔ぶれに近年変わりはなく、傾向として都市部で低く、地方部で比較的高い水準で推移しています。2014年調査をみると、むし歯有病率が最も低い愛知県と、最も高い青森県では17.0ポイント(約2.4倍)もの差がありました。
定期的な歯科検診とメンテナンスの習慣が大切
この地域差は、食生活を中心とする生活習慣の違いなどが原因と考えられています。子どものむし歯は、家族から感染することが多いことから、親世代への歯・口腔ケアに関する情報の周知が重要です。
また、子どものむし歯の8割以上が、歯ブラシの届かない奥歯から発生しています。そのため、歯磨き習慣に任せるのではなく、子どものうちから定期的な歯科検診とメンテナンスを受ける習慣が必要です。幼少期からの心掛け次第で、「一生もの」の歯が手に入るのではないでしょうか。
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