「虫歯の放置」が引き起こす意外な重病の恐怖

顎骨炎は重症化すると最悪は命にかかわる

虫歯の放置が思わぬ病気を引き起こすことがあります(写真:よっしー / PIXTA)

「虫歯になっているけど、治療に行く時間がなかなかない」

そんな事情から虫歯を放置したままの人もいるかもしれませんが、虫歯を放置しておくとロクなことはありません。筆者は歯科医師としての知見や経験を基に、歯や口周りの情報を「ムシバラボ」というサイトで発信していますが、その中で紹介していることのひとつが「顎骨炎」という病気です。

顎骨炎という言葉はあまり聞きなれないと思いますが、文字どおりあごの骨の炎症のことで、非常に重症化したり、ときに命にかかわったりする場合もあります。そしてこの病気は虫歯の悪化が原因で発症することもあり、決して誰にとっても他人事とはいえない病気です。顎骨炎とはどのようなものなのか、顎骨炎にならないためにはどうしたらよいのでしょうか。

顎骨炎とは

顎骨炎は炎症が起こる場所や広がり方などに応じて「顎骨骨髄炎」「顎骨骨膜炎」「蜂窩織炎(ほうかしきえん)」というような病名がつけられます。骨は皮膚や粘膜、筋肉などで覆われているため、普通は炎症を起こしにくい部分なのですが、あごの骨に関しては別で、顎骨炎を起こすことはそれほど珍しくありません。それはなぜかというと、歯が直接骨に埋まっているため、歯からの感染が骨に波及しやすいからです。

このように、顎骨に細菌感染を起こす経路は主に歯からで、口の中の細菌により虫歯から歯髄炎が起こって顎骨に感染が広がるケースをはじめ、歯周病の炎症や親知らずの周囲の炎症、抜歯後の細菌感染が顎骨に広がるケースも見られます。

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