「神の雫」樹林伸氏が説くワイン会のススメ 異業種交流会に出るのは、ちょっと古い
漫画の原作を書くときに「7つのペンネーム」を使うワケ
江連:樹林さんは「7つのペンネームを持つ男」といわれていますよね。たとえば、超人気ワイン漫画『神の雫』(全世界で1000万部以上)では、亜樹直です。
樹林:亜樹直のほかにも、『金田一少年の事件簿』は天樹征丸、『シバトラ』は安童夕馬というようにね。いろいろ書いているので、もし名前を統一してしまうと、1つの漫画コーナーに自分の名前がずらっと並んでしまう。気持ち悪いでしょ。
江連:でも、小説も複数書いていますが、こちらはすべて本名ですよね。
樹林:漫画の場合、名前でゲタを履きたくないから、あえてペンネームを使っている、というのはあるね。つねに新しいペンネームを使えば、読者は新人のように受け止めてくれるし、人気がなくなったら、さっさと連載を休止して、新しい作品を生み出したほうがいい。そのためには、複数のペンネームを持っていたほうが何かと都合がいいんだよ。でも、小説って必ずしも人気の高いものがよい作品とは限らないでしょ。だから、あえて小説は本名でいく。
江連:いちばん有名なペンネームは何ですか。
樹林:やっぱり亜樹直。『神の雫』が世の中に広まってからは、サインを求められたときに亜樹直と書くことが多くなった。
江連:私と樹林さんもワイン会で知り合ったのですが、そもそもなぜワインにハマったのですか?
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