中国共産党、「習近平氏の思想」を規約に明記 毛沢東・鄧小平両氏に並ぶ権威に

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 10月24日、中国共産党は、党の最高規則に当たる党規約に、習近平総書記(国家主席)の名前を冠した政治思想「習近平の新時代の中国の特色ある社会主義思想」を盛り込む改正案を承認した。第19回中国共産党大会の閉会式で発言する同総書記(2017年 ロイター/Jason Lee)

[北京 24日 ロイター] - 中国共産党大会は24日、党の最高規則に当たる党規約に、習近平総書記(国家主席)の名前を冠した政治思想「習近平の新時代の中国の特色ある社会主義思想」を盛り込む改正案を承認し、閉幕した。

過去の2人の指導者と並ぶ権威に

「毛沢東思想」や「鄧小平理論」として名前が盛り込まれている過去の指導者と並ぶ権威を、習氏が得たことが示された。

指導者として在任中に名前を冠した政治思想が党規約に盛り込まれるのは毛沢東氏以来。鄧小平氏は死後に名前が追記された。

最近では江沢民元総書記と胡錦濤前総書記も党規約を改正し、指導思想を盛り込んだが、名前は入らなかった。

規約にはこのほか、軍に対する党の「絶対的」指導、汚職撲滅の継続、習氏の巨大経済圏構想「一帯一路」の推進、供給面の改革、資源配分における市場原理の「決定的役割」も盛り込まれた。

共産党は声明で「党大会は、中国の特色と現体制の最大の強みと共に、中国共産党の指導が社会主義の最も根源的な特性であると考える」とし、「党が国のあらゆる部分ですべての分野にわたり総合的な指導を行う」と強調した。

一方、最高指導部である中央委員会の新たなメンバーに、反汚職運動を主導してきた王岐山氏が含まれないことも発表され、同氏の退任が決まった。ただ、今後に新たな職務に任命される可能性もある。

新たな最高指導部は25日正午(0400GMT=日本時間午後1時)ごろに選出される見通し。

また、中国人民銀行(中央銀行)次期総裁の2有力候補とされる中国銀行業監督管理委員会(銀監会)の郭樹清主席と湖北省トップの蒋超良書記が中央委員会に入った。

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