神鋼社長、改ざんで時価総額4割消滅の「弁明」

看板の線材製品にも拡大、出荷先は約500社

会見で謝罪する川崎博也・会長兼社長(中央)ら神戸製鋼所の経営陣(撮影:大澤誠)

「線材の神鋼」「自動車の神鋼」とも呼ばれる神戸製鋼所。同社の品質データ改ざん問題は一段と範囲を広げ、アルミ・銅製品だけでなく主力事業の鉄鋼部門の線材にも及んできている。

同社は10月13日夕刻、川崎博也・会長兼社長が記者会見を行い、8日公表の一部アルミ・銅製品、11日公表の鉄粉、ターゲット材に加え、新たな改ざんがグループ会社で9件確認されたと公表した。

対象となる納入先企業はこれで約500社に達した。守秘義務があるとして具体名は明らかにしなかったが、海外企業も含まれている。また、実際には使われていないが、東京電力の福島第二原発にもデータをねつ造したチューブが納入されていたことも判明した。

看板の線材製品でも改ざんを確認

新たに発覚した改ざんには、鋼線やステンレス鋼線が含まれる。いずれも神鋼が看板とする線材製品だ。

内部調査はまだ進行中であり、今後さらに改ざん対象が広がる可能性がある。1カ月以内に機械や電力事業を含む全社・全部門の調査を行い、原因分析と対策を発表する方針というが、それで本当に全容が解明するかは疑問。約10年前から改ざんしていた例も判明しており、過去にさかのぼってどこまで事実を解明できるかは定かでない。

内部の調査委員会は川崎氏自ら委員長を務めている。「調査の範囲の広さやスピード感を考えると、私がリーダーシップをとってやる必要がある」と川崎氏は言う。

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