話がどうもヘタな人が知らない基本中の基本 シーンに応じた王道パターンを知っておこう

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問題解決を求められることが多い人は、

問題解決:事実>仮説>主張

というフレームが便利です。(事実)こういう事実が起きている、(仮説)それはこういうことが考えられる、だからこうすべきだ(主張)。こういった流れです。

(例)温暖化問題を解決する場合、
事実:30度が3カ月以上続いている。
仮説:温暖化が進んでいると思われる。
主張:家庭でもできる省エネ対策を推進すべきだ。

 

というようなフレームになります。

どの世界にもうまくいくフレームがある

『10秒でズバッと伝わる話し方』(扶桑社)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

落語の世界でも、「まくら」といわれる導入部分と、「本文」といわれる物語の部分と、最後は「おち」という、まくら>本文>おちというフレームがあります。

大学教員が書く論文は、大体が序論>本論>結論というフレームになっています。

何にでも、うまくいくには、うまくいくフレーム(型やパターンが)存在しています。

みなさんが必要とする思考フレームはどのようなものでしょうか?

自分に必要な思考フレームを用意して、何度も練習すれば、紙やペンはなくても、その場で瞬間的に話の構成を組み立てられるようになるはずです。

〇主な思考フレーム例を最後にまとめておきます
1.会議での発言……結論>理由>詳細
2.報告……結果>原因>対策
3.説明……1点目>2点目>3点目 
4.提案書……Goal>How>Step 
5.問題解決……事実>仮説>主張 
桐生 稔 伝わる話し方の専門家

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きりゅう みのる / Minoru Kiryu

モチベーション&コミュニケーション代表取締役、日本能力開発推進協会メンタル心理カウンセラー・上級心理カウンセラー、日本声診断協会音声心理士。2002年、大手人材派遣会社に入社。営業成績がドベで新卒3ヵ月にして左遷される。そこから一念発起し、全国売上達成率No.1を実現。その後、音楽スクールに転職後、事業部長を務め、2017年、社会人の伝わる話し方を向上すべく、モチベーション&コミュニケーション設立。これまで全国40都道府県で年間2000回にわたり「伝わる話し方」のセミナーや研修を開催してきた。テレビ朝日とABEMAが共同製作する『マッドマックスTV論破王』ではディベートの審査員も務めている。
 

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