奇抜な新商品、ホット炭酸は定着するか

日本コカ・コーラとキリンが投入、サントリーは様子見か

「これは画期的な新商品。世界でも受け入れられる」。9月4日、日本コカ・コーラのティム・ブレット社長(=タイトル下写真=)は、新商品発表会で力強く語った。この10月に日本コカが新たに投入するのは、「カナダドライ・ホットジンジャーエール」。その名のとおり、コカ・コーラ史上、世界でも初めてとなる「ホット炭酸」飲料だという。

開発期間は日本コカ4年、キリンは3年

日本コカの調べによれば、炭酸飲料のコアユーザーは30~40代。ホットドリンクのコアユーザーも同世代であることから、ホット炭酸という新しいジャンルの商品で需要が見込めると判断し、実に4年の歳月をかけて商品化にこぎつけた。

一方、これも偶然なのか。キリンビバレッジも同日、開発に3年を要したホット炭酸飲料「キリンの泡 ホット芳醇アップル&ホップ」を11月から販売すると発表した。キリンの場合は日本コカと違い、20~30代の女性がターゲット。ホット飲料の分野で、コーヒーや茶に次ぐ「新しい顧客をつかんでいく」(同社)方針である。

ホット炭酸という、これまでにない新ジャンルの商品を投入した2社に共通する狙いは、炭酸飲料カテゴリーのさらなる底上げだ。

炭酸飲料は売り上げが夏場に偏るという傾向がある。「冬場(主に11月~2月)の需要が減少してしまうことが大きな課題だった。ホットドリンクに冬場の需要拡大の機会があるのではと考えた」と、日本コカ・炭酸カテゴリーの小笠原一郎・グループマネジャーは説明する。同社の資料によれば、炭酸飲料の販売数量が最も落ちるのは2月。その数量はピーク月(8月)の半分以下となる。

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