日本人はなぜ「男脳・女脳」に固執するのか 「LGBTQ」の時代がやってきた!Qって何?
ゲイの祭典で盛り上がるパリの夏
夏至が過ぎた週末、パリでは恒例のゲイの祭典、ゲイプライド(Gay Pride)が盛大に開催されます。今年の6月24日に開催された同行事は、闘い続けての40’s Aniversary。
デモンストレーションは明るく、楽しく、果てしなくプライドをもって! 警察官、消防士、鉄道員、パーサー(船や飛行機の旅客係)、ユダヤ教徒、エトセトラ……。
祭りの山車のようにトラックやらバスをデコレーションし、レインボーフラッグで彩り、ボリュームいっぱいのミュージックで踊りまくります。そして、サポーターやフレンズが続くのです。
レーザー&マッチョ軍団、迫力のドラッグクィーン、リオのカーニバル、Baldy(詳しくは「パリ女性は「男の薄毛」を官能的と捉えている」)軍団……。パレードは3時間も4時間も果てしなく続き、パリの大通り――サンジェルマン大通りやリボリ通り(年によりルートは変わる)を占拠します。祭り気分でパリが沸騰し皆で楽しむ、なかなかの見物です。
世の中のスピードは速いものです。「LGBT」という言葉が出てきたかと思ったら、「最近ではLGBTにQがくっついて、LGBTQと言うのよ」と、とゲイの友人から教わりました。言葉だって成長するのです。
ご存じのようにLGBTとは性的マイノリティの方々――Lesbian(レズビアン:女性同性愛者)、Gay(ゲイ:男性同性愛者)、Bisexual(バイセクシャル:両性愛者)、Transgender (トランスジェンダー:身体上の性別に違和感を持った人)――の総称でした。けれど、それだけですべてが包含されるものでしょうか?
自分の性を確固として自認できない人、あるいは性的嗜好がLGBTほどはっきりと定まっていないけれどカテゴライズできない人たちはどうなるのでしょう。Qとは自分がよくわからないQuestioning(クエスチョニング)な人に、個性的な人を意味するQueer(クィア)も合わさった概念だとか。その場その場で性が変わるXジェンダーの人もそうだし、倒錯的な性的嗜好をもった人たちも含まれると言うのです。
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