Netflixはコミック出版社買収で何を狙うか

人気作「キックアス」など生んだ会社を傘下に

ネットフリックス創業者でCEOのリード・ヘイスティングス氏(撮影:尾形文繁)
2009年に米ウォルト・ディズニー・カンパニーがマーベル・コミックを40億ドルで買収して以来、ハリウッドの勢力図は劇的に変わった。コミック原作のヒーロー映画がスクリーンを席巻し、マーベルは巨額の利益を生み出す礎となったのだ。そして8月7日(現地時間)、同じような構図の買収劇が起こった。業界のパワーバランスを変える一手となるのだろうか。

有料動画配信の世界最大手が打った一手

当記事はエスクァイア(運営:ハースト・デジタル・ジャパン)の提供記事です。元記事はこちら

『キック・アス』や『キングスマン』などのコミックを世に送り出した出版社ミラーワールドが、Netflix(ネットフリックス)に買収された。

ミラーワールドは、コミック脚本家のマーク・ミラーが2004年に設立。ミラーはマーベル出身で、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』や『LOGAN/ローガン』といったヒット作を手がけており、作品の多くが映画化されている。

Netflixの傘下に入ることで、ミラーの他作品も続々と映像化されることが予想される。

Netflixのチーフコンテンツオフィサー、テッド・サランドンは今回の買収についてこうコメントしている。

「マークはクリエイターとして、また改革家として、近年で最も印象深いストーリーとキャラクターのいくつかを作り上げてきました。マーベルの『アベンジャーズ』、ミラーワールドの『キック・アス』『キングスマン』『ウォンテッド』『リボーン』シリーズなどがその代表格です。マークはまさに現代のスタン・リーなのです」

御年94歳のスタン・リーは、言わずと知れたアメコミ界の重鎮だ。17歳でマーベルの前身となるタイムリー・コミックスに入社して以来、『ファンタスティック・フォー』『ハルク』『ソー』『アイアンマン』『スパイダーマン』といった名だたるコミックヒーローを生み出してきた。

サランドンはさらにこう続ける。

「ミラーワールドのスーパーヒーロー物、アンチヒーロー物、ファンタジー、SF、ホラーをもとに、ネットフリックスがオリジナル作品を作ることを心待ちにしています。マークと彼のチームはこれからも創作活動と出版を続けていきます」

『キングスマン』シリーズ最新作である、『キングスマン:ゴールデン・サークル』(2018年1月5日公開)の配給会社が20世紀フォックス映画であるが、もしかしたら今後のシリーズ作品はNetflixが配給する可能性があるのかもしれない。

これまで以上に、Netflixから目が離せなくなったことかと。

(By Sarah James on August 7, 2017
Photos by SFX Magazine and Esquire UK
ESQUIRE UK 原文(English)
TRANSLATION BY Masako Iwasaki)
※この翻訳は抄訳です。
(編集者:山野井 俊)

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