英語より「問答力」!元外資系パパの教育哲学 習い事漬けの子どもでいいの?

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将来、子どもに苦労をさせたくないというのが、万国共通する親心。では、グローバル化する社会で強く生き抜くには?この問いに答えられる親がどれだけいるだろうか。
そのヒントがあるとしたら、グローバルにキャリアを積む親たちの子育ての中だろう。いったい彼らは家庭において、どんな子育て、教育をしているのか。
この連載では、ジャーナリストや外交官、また専業主婦など多様な経歴のママたちで結成された「グローバル・ママ・ネットワーク(GMN)」のメンバーたちが、”強く生き抜くための”グローバル教育の最前線を取材する。
堀内浩二(ほりうち・こうじ)
1967年生まれ。株式会社アーキット代表、グロービス・マネジメント・スクール講師。「個が立つ社会」をキーワードに、個人の意志決定力を強化する研修・教育事業、情報発信に取り組む。運営するサイト「起-動線」「*ListFreak(リストフリーク)」は、コアなファンも多い。著書に『リストのチカラ』(ゴマブックス)、『クリエイティブ・チョイス』(日本実業出版社)など。家族は、妻と私立中高一貫校に通う高校1年生の長女、公立中学校に通う中学2年生の長男。今年は、長女の通う高校でPTA役員を務めている。

「君のその言葉は、『真実か?』『必要か?』『思いやりがあるか?』」――。

中学生の息子とこうした“禅問答”をするなど、「考えること」に重点を置いたユニークな家庭教育をするパパがいる。現在、東京近郊の海辺の街で自身の会社を経営する堀内浩二さんだ。

一見、“古風”にも見える堀内家の教育だが、実は堀内さんがつねに意識しているのは「世界」だ。

堀内さんは20代の頃、外資系企業のコンサルタントとして活躍。その会社でシリコンバレー赴任を経験した後、今度はソフトバンクと米国企業の合弁で設立されたベンチャー企業の立ち上げに、ITおよび経営企画の責任者としてかかわった。その会社が解散した後、現在の会社を設立……。そのダイナミックなキャリア人生の中で、堀内さんが思い至った教育方針のひとつが、冒頭のような「考えること」だったという。

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