24時間テレビの“偽善商法”にモノ申す

愛は地球を救わず、芸人を救う?

 グローバル化の進展により、国の枠を超えて活躍する「グローバルエリート」が生まれている。しかし、そのリアルな姿はなかなか伝わってこない。グローバルエリートたちは何を考え、何に悩み、どんな日々を送っているのか? 日本生まれの韓国人であり、国際金融マンとして、シンガポール、香港、欧州を舞台に活動する著者が、経済、ビジネス、キャリア、そして、身近な生活ネタを縦横無尽につづる。

 

「さくら~ふぶ~きの~さらい~のそらへ~~~」

はぁ~、またこの季節がやってきよったか・・・。今年も、24時間テレビ「愛は地球を救う」では、タレントが24時間もかけて80キロ以上をだらだら歩き、ちょうど番組終了時に帰ってくるパフォーマンスが繰り広げられる。そしてなにより寒いのが「感動しました」「ありがとうございました、勇気をもらいました!」「私もこれからがんばります!」といったコメントである。

いや、内部の人は一生懸命されているのだろうし、他人を助けようと使命感に燃えて頑張っているテレビ局の方もいらっしゃるのだろう。しかしそれにしても、年に一回だけ“地球を救う”と言って大々的に行うイベントだけに、太ったタレントを走らせる以外にやりようがないのだろうか。

久しぶりの日本滞在の最終日にあたる本日、親愛なる読者の皆様と共に、大島美幸さんがゴールインする前に、日本テレビに対して挙兵させていただきたい。

愛は地球を救わず、単に芸人を救っているだけ

昔の24時間テレビはアフリカの飢餓や戦争難民などの特集をし、募金が戦地の難民キャンプにも送られるなど、まさしく“愛は地球を救う”という感が少しくらいはあった。しかし私が覚えている限り、ここ数年というか10年、15年は、ひたすら落ち目のタレントが走って、あとはだらだらお笑い芸人がゲームなどで遊んで、最後は“負けないで”と“サライ”を歌って感動と寄付を強要する偽善番組という体をなしている。

誤解のないように言っておくが私は大島さんが好きで好感を抱いている。批判の対象は、愛は地球を救う、と銘打って年に一回行う大イベントの中身がいつまでも貧困なテレビ局に対してだ。

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