路線価、銀座は26%上昇でついにバブル超え

なぜ銀座の地価がうなぎ上りなのか

今年も路線価日本一の銀座・鳩居堂前。ついにバブル期の価格を超えた(写真:筆者撮影)

2017年も路線価(1月1日時点)日本一は東京・銀座の鳩居堂前となった。1平方メートル当たりの価格は、昨年より26%上昇し4032万円で、日本一の記録は32年連続だが、ついに、バブル期のピーク3650万円を突破し、過去最高値を更新した。毎年7月(今年は3日)に国税庁が公表する路線価は相続税や贈与税の計算基準となるもので、売買実例なども参考にしながら公示地価の8割程度を目安に算出される。

公示地価は3月に国土交通省が発表しているが、商業地の全国最高値は同じ銀座の中央通り沿いに建つ山野楽器銀座本店だった。こちらも1平方メートル当たり前年比25.9%上昇の5050万円と過去最高を記録。都内では神宮前や新宿三丁目、虎ノ門などを抑えて、銀座エリアの複数の地点が上昇率トップを独占した。

鳩居堂前の路線価は3年連続で2ケタ上昇が続き、2014年からは7割も伸びた。銀座の地価がここまで高騰した最大の要因は相次ぐ再開発だ。

東京五輪を目がけて再開発案件が目白押し

その代表例が、今年4月に開業した「GINZA SIX(ギンザシックス)」。鳩居堂や山野楽器銀座本店の目と鼻の先に建ち、松坂屋跡地を含む2街区を合わせた再開発で、銀座エリアの商業施設としては最大規模となる。銀座ならではのラグジュアリー路線を狙い、インバウンドや富裕層の消費も期待できることから、周辺ではギンザシックスの開業を見越した不動産取引も活発だった。

ギンザシックス以外にも、2016年3月には東急プラザ銀座、同年9月には銀座プレイスがそれぞれオープン。昨年から今年にかけて、銀座では続々と大型商業施設が誕生している。

さらに2020年の東京五輪に向けたホテル建設も熱を帯びてきた。森トラストは銀座2丁目で、隈研吾氏が設計や内装デザインを手掛ける高級ホテルを開発し、訪日観光客を呼び込む戦略だ。朝日新聞社が並木通り沿いに開発するビルには、日本初進出のホテルブランド「ハイアット・セントリック」が入居予定。銀座8丁目でも、三井不動産の新ホテルブランド「ザ・セレスティン」や、三菱地所グループのロイヤルパークホテルの建設が計画されている。

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