山手線と京浜東北線「並走区間」で速いのは? 品川-田端「同時出発」ダイヤを徹底分析

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朝ラッシュが終わると、京浜東北線と山手線の所要時間は同じになる。その後、快速運転(品川発の東京方面では10時半ごろから15時半前後まで)を終えた後の時間帯や夕方ラッシュ時もこの傾向は変わらない。

夕方ラッシュのピークをすぎた19時過ぎから京浜東北線のほうが1~2分速く田端に到着するようになる。最後に同時に品川を出発するのは23時35分。京浜東北線の田端到着は0時ちょうど。山手線は0時2分だった。

以上を始発から終電まで集計すると、山手線と京浜東北線が同時に品川を出発するのは64本。そのうち田端に同時に到着するのは32本とちょうど半分。京浜東北線のほうが1分速く到着するのは10本、2分早着が10本。

逆に山手線のほうが1分速く到着するのは12本あった。平均所要時間は京浜東北線が26分27秒、山手線が26分43秒。つまり品川→田端については、京浜東北線がわずかながら優位という結果になった。

田端→品川は京浜東北線が圧勝

続いて、田端から品川へ向かう山手線外回りと京浜東北線下り(横浜方面)の比較。こちらも京浜東北線が優位なのだろうか。

山手線 E235系(写真:T2 / PIXTA)

朝6時13分に京浜東北線と山手線は同時に田端を出発する。品川到着は京浜東北線が6時38分、山手線は6時40分だ。京浜東北線のほうが2分速い。その後も京浜東北線のほうが1~2分早着するという状態が続く。

朝の通勤ラッシュ時間帯になるとどうか。8時02分田端発の京浜東北線が品川に着くのは8時31分。山手線は8時30分。山手線のほうが1分速い。

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