「食の自動化機械」、人手不足を背景に熱視線 日本の中小メーカーが食の現場を支えている
食の現場で自動化が進んでいる。
東京ビッグサイトで6月13日から4日間開催された国際食品工業展。食品に関するさまざまな機械やロボットが一堂に集められた。
寿司ロボット、菓子パン成形マシン、串刺し機、野菜の洗浄機、異物混入の検査機、マニアックなところでは、鶏のボンジリ(尾骨周辺)の骨を抜いてカットする機械もあった。
1時間で4800カンのシャリ玉
米飯加工機大手の鈴茂器工(東京都練馬区)の最新機種は、1時間当たり最大4800カンのシャリ玉を握ることができる寿司ロボットだ。
ふわりと軽く握られたシャリ玉が次々に出てくる。シャリ玉をトレーに移すロボットやわさびをつける装置もあり、国内では回転寿司店や食品スーパーがメインの顧客だ。
「最近は海外向けが伸びており、寿司ロボットの2~3割を占めるまでに成長している」(営業本部の小野寺広・販売促進課長)。
ご飯の盛りつけ機も伸びている。牛丼チェーンだけでなく、和食チェーンでの導入も広がっている。背景にあるのは人手不足だ。
食の現場を支えるパートやアルバイトを集めるのも一苦労。寿司ロボットは1台120万円程度、ご飯の盛りつけ機は約100万円。初期投資をかけても十分にペイするという。
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