「ボーナスを貯金しない人」に欠けている視点 月々の赤字補塡で終わっていませんか?

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筆者が相談を受けていて、赤字に陥りやすい人の支出パターンは以下の5つです。

(1) 通信費が高い
(2) 保険料が高い
(3) お小遣いが多い
(4) ネットショッピングが多い
(5) 自分を正当化する言動をする

通信費が高い

携帯電話はガラケーからスマホへの移行が進んでいますが、最近は格安スマホという大手通信キャリア以外が提供するリーズナブルな通信サービスが存在します。夫婦で大手キャリアの携帯電話サービスを利用している場合、格安スマホに乗り換えれば、通信費自体が毎月夫婦で3000円程度に収まります。機種については、家電量販店のオンラインショップなどでは、安いもので新品ながら1万円から購入可能です。

機種代が高いと嘆いている人は、SIMフリースマホをネットで買うと非常に安価で格安スマホに移行できます。大手キャリアの2年縛りの問題や、機種代の分割払いがあったとしても、早々に乗り換えたほうが、メリットがあります。ただ、格安スマホのサービス提供会社が非常に多いので、どのような業者のサービスなのかをよく確認しましょう。

意外とよくわからない「小遣い」の使い道

保険料が高い

家計見直しといえば保険料の見直しといえるほど、当たり前のように見直される保険料。ですが、いまだに高額の保険料を支払っているケースが散見されます。よくわからずいろいろな会社の保険に加入している場合は、重複している保障が多いので、削減することは容易にできます。

保険ショップなどで加入している場合も保障の重複や効率の悪い積立プランに加入している方もいます。共済をたくさん契約している方もいます。加入しているのを忘れているケースも多いので、定期的に家庭に合った保障に見直しましょう。保険の見直しは、保険の販売店以外の場所で実施することをお勧めします。

お小遣いが多い

家計調査上は、使途不明金をお小遣いとしているのですが、それぞれのご家庭でお小遣いを設けているケースは多いでしょう。筆者が相談を受けると3万~5万円くらいの幅であることが多いです。先日某保険会社の統計で、お小遣いの平均が2万5000円という話がありましたが、実感としてもう少し多い気がします。

気をつけたいのは、お小遣いを設けていないケース。お小遣いが「ない」ように見えて、実は青天井で欲しいものを、欲しいときに買っている人は少なくありません。特に育児期間中の専業主婦の中には、「お小遣いなしで頑張っている」という人もいますが、予算がないだけで、実はわりと好きにおカネを使っているというケースも往々にしてあります。

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