「年商1億円でも赤字ばかり」の社長5つの特徴 独立を目指す人にも伝えたい「基本中の基本」
売り上げが上がっても…
中小零細の会社にとって、「年商1億円」という数字は、成功の証しの1つと経営者の間でいわれています。
年商が1億円もあれば、社長の給与は年収1000万円を超え、高級車に乗り、広い庭の家を買う。デパートに行っても、値札を見ずに買い物をして、欲しいものは何でもそろう生活が待っている……。これらは実際に、僕が脱サラをして激安を売りにした花屋を始めたときに、妄想していたことです。
幸運なことに、僕は会社をその「年商1億円」という大台に、起業してわずか5年で乗せることができました。
ただ、年商1億円を達成できたことで、成功者の仲間入りを果たしたと思っていましたが、実際は会社の内情は火の車。そして離職率も高く、いわゆるブラック企業でした。
なぜ、年商1億円もの売り上げなのに赤字だったのか? それは「売り上げ」という名の魔物に取りつかれていたからです。
売り上げにしか目が行っていなかったため、実は会社には利益はほとんどなく、銀行から借金をして、それを返すというサイクルを回しているだけでした。
だから、売り上げが上がっても暮らしは一向に楽にならず、おカネは残らず、家のローンは払えずという悪循環が止まりませんでした。結果、夫婦の仲もどんどん悪くなりました。
はたから見れば、売り上げは絶好調に伸び、仕入れる商品の金額も多く、羽振りもよさそうに見えます。周りからも「あの会社は儲かっているだろう」と思われていました。
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