社員69人で爆走する「千葉テレビ」の正体

番組もスポンサーも広告も、全部「常識外れ」

その後、アンジャッシュの人気も上昇し、観客は増えていった。また、真冬に若手芸人がパンツ一丁でクイズに答える「パン壱大喜利」など、以前は体を張った企画もあったが、視聴者を飽きさせまいと、歴代スタッフはつねに内容を変化させてきた。トーク中心のバラエティになったのも実は最近のことだ。

今や千葉テレビの看板番組となり、全国9局でも放送される白黒だが、いちばんの課題は番組の存続である。アンジャッシュが多忙すぎて、スケジュール確保が難しくなっているのだ。

また、驚くことに、出演料は番組が始まった2004年からいっさい変わっていない。渡部さんが佐々木希さんとの結婚を発表するなど、コンビに一層注目が集まる中、アンジャッシュは低いギャラの白黒へいつまで出演し続けるのか。それは2人の「千葉テレビ愛」次第なのかもしれない。

伝説のスポンサーは、ローカルスター

疑問の尽きない千葉テレビだが、エキセントリックなのは番組だけではない。スポンサーも超異例。個人で千葉テレビを応援し続ける「伝説のスポンサー」がいるのだ。

千葉テレビを永遠に応援することになったジャガーさん。かつて自ら番組枠を買い取って放送していた伝説のスポンサーだ。ちなみに、通常の企業のスポンサーは県内の企業をはじめNTT東日本やアサヒビール、ソニー損保、イオンリテールなどの有名企業も多い(写真:千葉テレビ)

それこそが、ロックミューシャンのジャガーさん。「宇宙の彼方にあるジャガー星生まれで、たまに宇宙船ジャガー号で市川市に帰ってくる」という強烈なキャラクターだ。地球では仮の姿で洋裁チェーン店を経営している。年齢は非公開で、その素顔を知る者はいない。

千葉テレビとの付き合いは30年以上に及ぶ。ジャガーさんはかつて、5分間の番組枠を自費で買い取り、自作の歌とトークを披露する「HELLO JAGUAR」を1985年から約10年間放送していた。その後も2005年と2010年、2016年にレギュラー放送を行っている。

現在も千葉テレビと協力し、3分間の「おやすみJAGUAR天気予報」を毎日、1日の最後の番組として放送。出演、演出、編集はジャガーさんが1人で手掛けている。

昨年は千葉テレビの開局45周年応援団長として活動し、なぜか社長賞を受賞。今年4月には終身名誉応援団長に任命された。ジャガーさんは任命会見で「知らない間に決まっていました(笑)、千葉テレビは永遠に不滅です!」と話すなど、もはや主力キャラクターになりつつあるようだ。

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