新人女子は職場でどんな服を着るのが正解か 「オフィスカジュアル」は一体どこまでOK?

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判断を誤ると、先輩たちからこんな目で見られてしまうかもしれない。そんな失敗をしないために、まずは、どこの会社でも通用するオフィスカジュアルの基本を押さえておきたい。それを理解すれば、いくら自由といわれても「崩してはいけない点」、硬い会社だけど「崩してもいい点」など、カジュアル化のポイントがわかってくる。

そもそもオフィスカジュアルとは何だろうか。

「オフィスカジュアルは、ビジネスにおいて適切な服装のこと。少しソフトなビジネスファッションというイメージです。不意にお客様が来ても対応できる失礼にあたらない服装です」。こう話すのは、人材派遣・紹介サービスや教育事業を手掛けるキャプランの教育部門、Jプレゼンスアカデミー事業部のチーフインストラクター、伊東絹子氏だ。

つまり、あくまでも仕事着という位置づけだ。オフィスカジュアルで失敗する人は、「カジュアル」という言葉に引っ張られて、「オフィスで着るカジュアルウェア」と勘違いしているのかもしれない。まずは、そのイメージの修正から始めたい。

オフィスカジュアル「3原則」とは?

最初に抑えておきたいのは、オフィスカジュアルの3原則だ。それは、”清潔感””品の良さ”そして”謙虚さ”。「なかでも重要なのは清潔感。『清潔感は信頼の度合いを左右する』と言われています」(伊東氏)。

「清潔感」というと、汚れていないかというイメージの人もいるが、そうではなく「相手からみて清潔に見えるかどうか」が問われるという。そしてビジネスの場において清潔感を左右するポイントが「露出度」だ。暑い時期は襟が大きく開いたものや、袖なしのトップスなどを着たくなるが、肌の露出が多いと、清潔感がなくなってしまう。

「品の良さ」とは、洗練され、品格があるという意味。品の良いコーディネートのコツは色数を減らすこと。たくさんの色を使うのではなく、できれば2色、多くて3色までにとどめるといい。

オフィスカジュアルにおける「謙虚さ」は、おしゃれと身だしなみの違いをわきまえること。過度に光ったり、飾りがたくさんついていたりする服装は、ファッション性が高く控え目に見えない。TPO(時、場所、場合)を意識した服装を心掛けよう。

そもそも新入社員の中には、「重要なのは見かけよりも中身。なぜ、そんなに身だしなみに気を付けなくてはならないのか?」と疑問に思う人もいるかもしれない。このことに対して伊東氏は、「人は第一印象を、まず身だしなみで判断すると言われているからです」と見ている。"人は見た目が9割”という言葉もあるが、服装や身だしなみでそれを決めるウエートはかなり高いという。

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