喫煙者の「口の中」で一体何が起きているのか

口臭、歯周病、虫歯・・・リスクはてんこ盛りだ

やはり悪影響は否定できません(写真:Ushico / PIXTA)

タバコのさまざまな悪影響が問題視されています。国立がん研究センターではタバコを吸う人は吸わない人に比べて4倍以上肺がんになりやすいと報告していますし、厚生労働省でも喫煙と低出生体重児・早産との因果関係、周囲の人への健康侵害について指摘しています。

数え切れないほどの害があるとまでいわれるタバコ。筆者は歯科医師としての知見や経験を基に、歯や口周りの情報を「ムシバラボ」というサイトで発信していますが、その中で紹介していることのひとつが、タバコが歯や口の中の環境に与える害です。

タバコを吸うとヤニ(タール)が歯に付着しますので、歯全体が黄色っぽく見えてしまいます。ヤニは粘着性が高いので歯の表面についてしまうと、簡単には落ちません。また、歯の表面についたヤニはほかの汚れもくっつけてしまいますので、歯の黄ばみが徐々に濃くなっていったり、黄色いのを通り超えて黒ずんでしまったりすることもあります。

ヤニが吸着するのは食べ物などの汚れだけではありません。虫歯菌も吸着してしまいます。そのため、表面にヤニがついていない歯と比べると、虫歯にかかりやすくなってしまうのです。

また、タバコに含まれるニコチンによって唾液の分泌量が落ちてしまうことも、虫歯菌の繁殖を誘発しています。唾液には虫歯を予防する効果がありますので、唾液量が少なくなると虫歯になりやすくなるのです。

タバコは歯茎などにも悪影響を与えます。タバコを吸うことで口内環境にどのような害が起こりうるのでしょうか。

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