それでも産みたい…「卵子凍結」する人の本音 385人の不安に、医師と経験者が回答
卵子凍結、本当に大丈夫?多くの女性が挙げた5つの疑問
Q1 長期間にわたり、卵子を凍結することによって、障害がある子どもの可能性が増えるということはないのでしょうか? 何年くらいならば凍結しても大丈夫という年数などの目安はありますか?
凍結期間による問題はないと考えてよいと思われます。凍結期間による劣化はありませんので、保存年数の制限はありません。ただし、妊娠する年齢が高くなれば、高齢妊娠のリスクは上昇しますので、いつまででも妊娠を先延ばしすることは推奨できません。
また、凍結保存容器内で、他の検体からの感染のリスクが一部で危惧されているようですが、現在までそれについての明らかなエビデンスはありません。
Q2 30歳の凍結卵子と40歳の凍結していない卵子、どちらのほうが生存率(出産率)が高いのでしょうか? 障害がある子の割合はどうでしょうか?
生存率、障害の出現率は、ともに卵子の年齢に大きな影響を受けます。ですから採卵時点での年齢が上昇すれば妊娠率は低下し、流産する可能性は増えていきます。そして、生産率(生まれてくる確率)は年齢に伴って低下していくことになります。また、染色体異常のリスクも、年齢により上昇します。以上のことから、30歳の凍結卵子のほうが、40歳での新鮮卵子よりも成績は良くなります。
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