ニューヨークダウの「2万ドル割れ」はあるか 「過去20年の値動き」から今後の株価を予測
「NYダウの2万ドル割れ」はあるのか?
4月21日の日経平均株価は1万8620円で取引を終えました。一大イベントだった日米経済対話は終わりましたが、今後の株価はどうなるのでしょうか?
そもそも、日本株の値動きに決定的に影響を与えるのは世界の大国である米国の動きだと思われますので、ここはやはり、米国株の代表的な指数であるNYダウの動向についてみていくことが大事です。
NYダウは、好調な企業業績やトランプ政権による政策への期待感を背景に2017年2月9日から2月27日まで12連騰を記録。3月1日には史上最高値2万1169ドルをつけました。足元では、経済対策への後退懸念に加え、シリアや北朝鮮などを巡る地政学的リスクの台頭などから不透明感が強まり、株価は調整する動きとなっています。しかし、依然として2万ドルの大台を維持しています。はたして、「2万ドル割れ」や「暴落」はあるのでしょうか? 私はそのキーワードは「歴史」にあると思っていますが、NYダウは株価上昇の過程で、テクニカル面で見てもまさに「歴史的な動き」になっています。下の図をご覧ください。
NYダウの毎月の値動き(月足)に、天気図とは違う波のようなものが重なっているのがおわかりでしょうか。波のようなものは、「ボリンジャーバンド」というテクニカル指標です。よく見ると、株価の上昇過程ではいちばん上の帯(=+3σ(シグマ)と呼ばれています)の水準に到達し、その水準での動きが継続する展開となりました。これはいったい、何を意味するのでしょうか? 今回は、このボリンジャーバンドという指標を使って、過去20年間のNYダウの値動きを見てみます(図は「会社四季報オンライン」の有料会員向けサービス(無料では見られません)からとったものです。ボリンジャーバンドは「株探」のチャートなどでも見ることができます)。
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