くら寿司の「敗訴」に見える法廷闘争の逆効果

かえって「悪目立ち」してしまうこともある

「無添」をめぐる法廷闘争が世間を騒がせています(撮影:尾形 文繁)

無添くら寿司。売上高で業界最大手の「スシロー」(運営会社「あきんどスシロー」)に迫る2番手の大手回転ずしチェーンです。店名に掲げられた「無添」は、くら寿司の運営会社である「くらコーポレーション」(以下、くら寿司)が「4大添加物」と位置づける化学調味料、人工甘味料、合成着色料、人工保存料といった添加物の不使用を意味しています。

その「無添」をめぐる法廷闘争が世間を騒がせています。

インターネット掲示板上の誹謗中傷

事の発端は昨年3月ごろ。ネットの掲示板上に、くら寿司を指して「無添という表現はイカサマくさい」などという匿名の投稿がなされたのがきっかけです。くら寿司は、「4大添加物不使用における事実に対して『イカサマ』くさいと侮辱された」(2017年4月14日付同社発表資料より)と主張。「掲示板を通じ何度も投稿される方に説明を試みましたが、これ以上の匿名での誹謗中傷は看過できないと判断し、(中略)やむを得ず本人確認のため東京地裁へ情報開示を申し立てに至りました」(同)。

実際には、くら寿司は、インターネットプロバイダ業者「ソニーネットワークコミュニケーションズ」(以下、ソネット)を相手取ってこの訴訟を起こしましたが、東京地裁は今年4月12日、くら寿司の請求を退ける判決を下しました。

なぜ、くら寿司の請求は認められなかったのでしょうか。くら寿司の本当の狙いはどこにあったのでしょうか。

この裁判のポイントは2つあります。1つ目はなぜくら寿司がインターネット掲示板上に書き込みをした人物ではなく、プロバイダ業者であるソネットを訴えたのかということ、2つ目はネット上の書き込みがどのような場合に名誉毀損として違法と評価されるのかということです。

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1976年に創業し、90年代の渋カジブームを牽引したビームスが今も元気だ。創業以来赤字知らず。40年、最先端を走り続けられる秘密は何か。設楽洋社長への独占インタビューを掲載。