心をゆさぶる!歌川国芳の「ねこ」と「特撮」 府中市美術館の展覧会に行ってみた

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国芳の魅力とは?

現在、府中市美術館で開催中の展覧会「歌川国芳 21世紀の絵画力」。現代人の心をつかんだ、国芳の魅力とは?ダイナミックなものから、思わずくすっと笑ってしまうものまで、見逃せない数々のコレクションを、展覧会の様子とともにお伝えしていきます。

「国芳といえば〈ねこ〉」という今の視線

当記事はVOCEウェブサイトの提供記事です

歌川国芳、という画家を知っていますか? どんな絵を思い浮かべますか?「ねこ!」と1ミリの迷いなく思ったなら、それはあなたが21世紀の人間である証かもしれません。

「われわれ現代人の心を直撃する国芳の猫ですが、昔は〈国芳といえば武者絵〉。じつは猫はあまり注目されていませんでした。ずっと〈すごいすごい〉といわれ続けてきた北斎などとは違って、国芳評価の低い時代も長かったんですよ。」

こう話すのは、府中市美術館の金子信久さん。国芳を新たな切り口で捉え直した展覧会や書籍を手がけて国芳ブームを牽引してきた存在です。その金子さんが、2010年の「歌川国芳─奇と笑いの木版画」展から7年、ふたたび国芳と向き合って企画したのが、現在開催中の「歌川国芳 21世紀の絵画力」。

どうして今、国芳がウケているの?──その背景と理由をじっくりと探る展覧会です。

《猫の当字 ふぐ》(後期展示)
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