ユニクロも商機狙う「週末私服」の新スタイル トレーニングウエア×普段着が与える好印象

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ビジネスファッションに対応したデザインリュック
(写真提供:筆者)

アスレジャーの広がりはビジネスファッションにまで及んでいます。昨年ころから、スーツにリュックを背負うビジネスパーソンを見掛ける機会が増えていませんか? これまでのビジネスファッションでは到底考えられない組み合わせですが、スーツ量販最大手の青山商事が運営するTHE SUIT COMPANYはじめ、ツープライススーツ量販店と呼ばれる20~30代のビジネスパーソンをターゲットとしたこれらのショップでは、商品ラインナップとしてビジネスリュックが登場しています。

港区在住、自転車通勤するIT関連のビジネスパーソンを想定しているかもしれませんが、他業界で電車通勤のビジネスパーソンであっても、社内のドレスコード次第では、ビジネスファッションにリュックを背負う男性もいます。

これに呼応するように、ウインドブレーカー同様の素材でつくられたストレッチジャケット・スラックスのセットアップスーツはじめ、アスレチックを想定したビジネスファッション、「アスレチックテーラード」が積極的に打ち出されています。

ジョギング・サイクリングなどトレーニングウエアを普段着に落とし込んだアスレジャー(写真提供:ユニクロ)

アスレジャーが30~40代に似合うワケ

年齢とともに似合う服は変わります。年齢・価値観とともに顔つきが変わるからこそ、今まで似合っていたはずの服装と顔つきにズレが生じるからです。カジュアルな服装ほど、年齢とともにくたびれて見えるリスクが高まるともいえます。

特に、古着やヴィンテージ感を楽しむジャンルの週末服は、こなれ感は出ますが、その性質上、清潔感を期待できません。こういうタイプの服は、学生時代の友人と会うときのプライベートなものであって着る場所を選びます。

一方、トレーニングウエアをベースにしたアスレジャーは、アクティブで健康的な印象を打ち出しやすいカジュアル服。たとえば、ジャケット型のストレッチ素材ジャケットにTシャツを合わせるだけのシンプルなコーディネート。これだけで好印象を得やすいからこそ、会社の週末イベントにも参加できる私服として使い勝手がいいでしょう。

森井 良行 ビジネスマンのためのスタイリスト

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もりい よしゆき / Yoshiyuki Morii

その違和感を、言葉で可視化する。著書『38歳からのビジネスコーデ図鑑』(日本実業出版社)など5冊。MENSA会員。

公式サイト「エレカジ」(https://www.elegant-casual.com/cases)では、80件を超えるコーディネート事例を公開。

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