よみうりランド、巨大「埋め立て地」出現の謎 これはグッジョバに次ぐ新施設なのか?

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グッジョバ!にあるフードファクトリーでは、「日清焼そばU.F.O.」をテーマにした工場の中で、製造や調理工程をアトラクションに乗って体感することができる(記者撮影)

3月中旬、開業1周年を迎えた、よみうりランド内の「グッジョバ!」を訪れた。同施設は2016年3月18日に開業した新規施設。モノづくりが体感できる遊園地をウリにしており、日清食品や日産自動車が協賛したアトラクションを楽しめる。平日にもかかわらず、一部では待ち時間が60分と盛況だった。

グッジョバの開業効果で売上高が大きく伸びたよみうりランド。その小さな変化に気づいた人はほとんどいないだろう。同社が2月1日に発表した2016年4~12月期(第3四半期)決算のバランスシートで、土地が3月末の155億円から12月末には163億円と8億円近く増えていたのだ。

園内に巨大な埋め立て地が出現

写真手前の広場と奧のテントのある広場が埋め立て地。取材当時は混雑時の臨時駐車上として使われていた(記者撮影)

見逃してしまいそうな小さな変化だが、実は大きな理由を持っている。会社側によればこの埋め立て地はかつて谷だった場所で、オープンシアターイースト(2013年営業終了)、SLコースター(同2011年)として使われていた場所だった。

有価証券報告書によれば、同社は2011年11月から2016年12月まで、19億4400万円をかけて埋め立てを行った。川崎市が公開している資料によれば埋め立て面積は4.6万平方メートルで、グッジョバの半分ほどの広さになる。

この埋め立てに使った土は、よみうりランドの隣接地から持ってきたものだ。現在、「京王よみうりランド駅」と「稲城駅」の間では、かつて里山だった場所に総工費472億円を投じた、総面積87万平方メートルの南山東部土地区画整理事業が進展中だ。

(出所)取材を基に編集部作成
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