NYドル、利上げ後一時1ドル113円台まで急落 

FRBの緩やかな利上げペース示唆で売られる

 3月15日、終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨に対して急落し、対円で113円台半ばをつけた。写真は各国の紙幣、昨年1月撮影(2017年 ロイター/Jason Lee)

[ニューヨーク 15日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨に対して急落し、対円で113円台半ばをつけた。米連邦準備理事会(FRB)は15日まで開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で予想通り利上げを決めたが、今後の利上げは市場の大方の予想よりも緩やかなペースにとどまると示唆したため、ドルが売られた。

ドル/円<JPY=>は2週間ぶりの安値をつけ、終盤は1%超安の113.43円で取引された。ユーロ/ドル<EUR=>は5週間ぶりの高値をつけ、終盤は0.9%高の1.0696ドル。

ドルは対スイスフラン<CHF=>でも4週間ぶり、対ポンド<GBP=>でも2週間ぶりの安値に沈んだ。ドル指数<.DXY>は0.9%安の100.780。

FRBはフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を25ベーシスポイント(bp)引き上げて0.75─1%とすることを決めた。ただFOMC声明は、追加利上げは「緩やかに」とどまると表明。今後の追加利上げの見通しは年内が2回、2018年が3回と、いずれも前回から据え置かれた。

投資家はFOMC前に、少なくとも年内4回の利上げを織り込んでいた。

ケンブリッジ・グローバル・ペイメンツの市場戦略ディレクター、カール・シャモッタ氏は「FRBが示した政策金利の予想中央値は前回とほとんど同じで、世界の金融市場を記録的な水準にまで押し上げたリリーフラリー(安堵感からの値上がり)に対して確信を持てないでいることが明らかになった」と指摘。「週初に(ドルの)買い持ちが大量に積み上がっていたため、外為市場の流れは全面的に逆転し、ドルが急落した」と話した。

その後、オランダ下院選挙の出口調査でルッテ首相率いる与党・自由民主党がリードし、極右・自由党の議席は150議席中19議席にとどまっていると伝わると、ユーロとスイスフランが対ドルで上げ幅を拡大。ユーロは1.0740ドル、フランは0.9980フランをつけた。

ドイツ銀行の外為戦略部門ディレクター、セバスチャン・ゲーリー氏は「ポピュリズム(大衆迎合主義)の波がオランダでせき止められ、フランス大統領選の決選投票で極右政党・国民戦線(FN)のルペン党首が勝利する確率が下がった」と述べた。

ドル/円 NY終値 113.35/113.41

始値 114.64

高値 114.82

安値 113.19

ユーロ/ドル NY終値 1.0732/1.0737

始値 1.0624

高値 1.0740

安値 1.0608

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