ハリスツイード会長「ロゴ悪用品は廃棄せよ」 商標を誤用する販売業者に法的措置も辞さず
日本で急増する商標誤用問題
スコットランドのアウターヘブリディーズ諸島、その最北に位置するハリス島とルイス島を含む5島で作られるハリスツイード。英国の国会法で製造過程を厳密に規定されている唯一のファブリック(生地)であり、日本では服地ばかりでなく、バッグなどの小物製品が高い人気を呼んできた。
人気の理由の1つが「オーブマーク」と呼ばれるロゴマークだ。ハリスツイードはこのマークを1910年に英国で商標登録し、品質の証明として100年以上にわたり使用している。
「オーブマーク」による認証制度は独自のものであり、今までハリスツイードの伝統と品質を守る役割を果たしてきた。
ハリスツイード協会の主な役割はハリスツイード産業の保護、育成、プロモーションだが、ハリスツイードを製造・販売する工場(スコットランドではミルと呼ばれる)に対してロゴマークの認証も行っている。
協会はロゴマーク使用に際し、製品に対して50%以上使用などのガイドラインを設定しているが、近年、日本市場で製品のわずかな部分にハリスツイードを使用したニット帽やブーツ、手袋などに「オーブマーク」が使用されるなど、商標誤用問題が指摘されている。
今回の問題を受けて緊急来日したハリスツイード協会のローナ・マコーレー会長に、インタビューを試みた。
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