「自画撮り」を大人に送る小中高生
「言うことを聞いたらスタンプをあげる」――2016年11月、この誘い文句で小学生女児にメッセージを送り、自分の裸画像をLINEで送信させた疑いで47歳の男性が逮捕されました。2016年1〜7月には愛知県警により、中高生にLINEで自画撮りを送らせた容疑で計5人の男が逮捕されています。LINEなどを通じて自身のわいせつな画像を送ることは「自画撮り」と称され、その被害は急増しています。
2016年の警察庁の発表によると、昨年1年間に裸の画像を撮影されるなどした18歳未満の児童ポルノ被害者は、過去最多の905人。うち41.5%は「自画撮り」の被害者で、中高生が93.6%を占めるのだそうです。
なぜ自分の裸や下着姿の画像を簡単に送ってしまうのか、大人には理解できませんね。中高生たちは、スマホの向こうにいる人が危険な人物であるとは考えていないのです。普段、危ない場所には近づかず、不審な人物とは出会わない生活を送っているため、想像力が働かないのでしょう。相手が同年代の女子を装っているケースもあり、友達とのおしゃべりの延長で送ってしまったり、有料スタンプやコンサートのチケットをあげると持ちかけられる手口もあったそうです。
ところで、中高生はこうした大人とどうやってLINEで出会っているのでしょうか。
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