シャープ、液晶の黒字化で営業益を引き上げ

戴社長の改革でスピード経営が浸透したか

 2月3日、シャープは、2017年3月期の連結営業利益(日本基準)予想について、従来の257億円から373億円に予想を引き上げた。前年度は1619億円の赤字。写真は千葉市で昨年10月撮影(2017年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 3日 ロイター] - シャープ<6753.T>は3日、2017年3月期の連結営業利益(日本基準)予想について、従来の257億円から373億円に予想を引き上げた。前年度は1619億円の赤字。主力の液晶事業が10─12月期で四半期として2年ぶりに黒字化。台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業<2317.TW>傘下となり、スピード経営が浸透していると同社は説明している。

修正した営業利益予想373億円は、トムソン・ロイターがまとめたアナリスト11人の予測平均値184億円から2倍の水準となる。

通期予想は売上高が前年比16.7%減の2兆0500億円(従来予想2兆円)、純損益は従来予想の赤字418億円から赤字372億円に予想を変更した。

記者会見した野村勝明副社長は、鴻海から派遣された戴正呉社長の下での経営改革について、「経営のスピードが速くなった」と指摘。「グローバルでの戦い方が社員にも浸透してきた」(野村氏)とみる。

2016年10─12月期は売上高が前年同期比13.8%減の5715億円、前年同期は38億円の赤字だった営業損益は188億円の黒字を確保。前年同期は247億円の赤字だった純損益は42億円の黒字に転じた。純損益が黒字に転じるのは9四半期ぶり。

この間は、販売減や売価ダウンが309億円に上ったが、コストダウンや商品構成の改善で437億円、経費削減で113億円などの押し上げ効果があった。

10─12月期は、売上高最大の液晶部門(ディスプレイデバイス)が前年同期の110億円の赤字から110億円の黒字に転じた。液晶部門の黒字は2年ぶりという。

野村副社長は同事業について、「テレビ、(テレビ用の)大型液晶、(スマホ向けの)中小型の3つとも黒字を確保した」と述べた。

(浜田健太郎)

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1976年に創業し、90年代の渋カジブームを牽引したビームスが今も元気だ。創業以来赤字知らず。40年、最先端を走り続けられる秘密は何か。設楽洋社長への独占インタビューを掲載。